Side AIR
観鈴ちんにとって友達でいられたのだろうか。
あたしは、最近よくそう考える。
いつの間にか、一緒にいることが当たり前みたいになって。
いなくなってしまうまで気づかなかった。
観鈴ちんが、こんなにも好きだっていうことに。
〜いつも通りじゃたりなくて〜
夏休みが終わって、いつもの生活に戻った。
「はあ…」
だっていうのに、あたしはため息ばかりついている。
みんな、どうしたの? って心配してくれるけど、あたしは曖昧に頷くだけ。
これじゃあよくないってわかるけど、どうしても気持ちが向かない。
「やっぱり、いないと寂しいよ」
そっとつぶやく。
特別な夏が過ぎた。
たくさんの思い出が詰まった、夏が。
その中で、大切な人達を見つけられた。
初めて……な気がする。
あそこまで、誰かと真剣に向き合ったのは。
うわべだけの友達付き合いなんてしたことなかったけど。
そう。
あたしにとって、初めての親友。
だから、辛い。
あの夏は幻だったんだよ、と言われているような気がして。
かけがえのない、この思い出。
「逢いたいな」
放課後になる。
自然と、あの場所に向かっていた。