模型にメロメロ

それはまだ業者選びに悩んでいるときのことでした。

はるが仕事から帰るとはる娘がひどく興奮しながら話し掛けてきました。

はる娘「パパ、パパ、ちょっと来て、来て。」(興奮すると同じ言葉を繰り返すんです)

はる 「なに、なに。」(思わずつられてしまいました。)

はる娘「積水ハウスの大川さんていう人がちっちゃいお家を持ってきてくれたよ!」

一瞬何のことか分からなかったのですが、見て納得。家の模型でした。

模型を見たとき、感想よりもはる娘のその時の反応が頭に浮かびました。

はる 「それで、おまえはこれを見て「かっこいい〜!これくれるの?」って言っただろ?」

はる娘「え〜っ!何で知ってるの?見てた?」

仕事に行ってたのに見てるわけないだろ!

その夜、はるを除くはる一家は模型を見ながらあれこれと好き勝手なことを言っていました。

はるはというと、

「まだ家の形が変わるかもしれないし、外壁の色も決めてないのに」

などと、はる妻達の会話に水を差しながらも、

「うん、なかなか良いんじゃない。でも、大川さんにはそうは言わないでおこう。」

と意地の悪いことを考えていました。

なぜかと言いますと、最終的に全ての仕様が決定したときに、実際に建てる家の模型を作っても

らおうと心に決めていたからなんです。

後日、大川さんに会ったときに感想を聞かれて、

「家族は喜んでましたよ。」

と、素っ気無い返事をしてしまいました。

すいません。実はそんな魂胆があったんです。

本当は、結構気に入ってますよ。