| 14/05/03(STA) マンスリー・アノーマリ |
|
2004年から先月までの10年4か月間の、月ごとのN225の平均推移、同じく投資資産の平均推移をまとめて
みました。 データをまとめる前までのおよそのイメージは以下の通りです。 株価(N225)は年初から堅調に推移し、5月にいったん調整、6月以後の夏場は一進一退、9月〜11月の秋は調整 の季節で株価は下がり、それから年末にかけて株価が持ち直す。
しかし、実際のN225の月ごとの推移(上記赤の棒グラフ)はイメージとはやや異なります。 まず、年初1月のN225は意外なことにマイナスで始まります。 そして、2月〜4月までプラス、5月に調整、それ以後夏場は一進一退はその通りです。 そして意外なことに、9月〜11月のうちマイナスは10月だけで、この季節は株価が底堅く推移します。 さらに意外なのは、1年で株価が最も上がるのは12月です。 次に、私の投資資産(税引き前)の月ごとの推移(上記青の棒グラフ)を見てみます。 投資遺産は1月〜4月までプラスで推移します。1月は例年小型株が上がるので投資資産は堅調、 それに対し4月だけはN225に負けています。(4月はいつも 不調のイメージがあるのですが、これはN225に負けているからでしょう) 5月はマイナス、6月以後の夏場は一進一退、1年で最も損をするのが9月で、N225が最も下がる10月に若干のマイナスで踏みとどまり、 12月に投資資産はもっとも増えますがN225には負けています。 下図は、N225のさらに詳しいデータです。+5%以上上がっている月は黄色、+10%以上上がっている月は橙色で ぬっています。-5%以上下がっている月は薄い青、-10%以上下がっている月は青緑でぬっています。 このデータからはさらに詳しいことが分かります。たとえば、1年で最もN225が下落するのは10月(-2.2%) なのですが、これは2008年10月に-23.8%も下落しているのが効いているからです。 この年を除き、他の9年だけを計算すると10月のN225はプラスになります。 つまり、「10月に株価が下落する」という定説はかなり怪しくなります。 株価が最も上がるのは12月で、この10年で下げたのは2007年だけです。 また、7月だけは±5%を超える上げ下げがなく、最も安定しているといえます。 逆に、株価がプラスマイナスに乱高下しやすいのが3月と11月であることも分かります。
一方、このグラフからは分からないというか、うまく隠れていることもあります。 例えば、まだ記憶に新しい昨年2013年の5月〜7月です。この3か月の数字は、-0.6%、-0.8%、0.0%と、 ほぼ株価の変動はないに等しいと読めます。この数字だけを見れば、「2013年の5月〜7月は株価がほとんど動かず、 極めて安定していた」 と評価出来るでしょう。 しかし、昨年を思い出して下さい。2013年5月1日に14.000円以下だったN225は5/23日に15.943円をつけ、 そこからわずか1週間で-2.000円も下げて終わります。さらに6月13日には12.415円まで下落、 しかし月末までには14.000円目前まで戻し、7/19日に14.953円をつけまた-1.000円以上下落して 月末に至っています。 この3か月は、たまたま月初と月末がほぼ同じ株価だっただけで、 5/23の15.942円、それから20日後に-3.500円(-20%以上)も暴落した事実が跡形もなく消え失せています。 下記のようなグラフの中には、他にも表に現れない事実がさらに多く隠されているはずです。 また、データを処理する期間を変えるなどして視点を変えれば、 同じデータからでもまったく正反対の結論を得ることさえ可能です。 さて、このような数字のマジックを上手に逆手にとれば、 都合の悪い事実を意図的に隠したり、結論を変えたりすることが可能になります。これを最もうまく利用しているのが、 一番にマスコミ、二番に官僚組織、三番目は政治家です。 マスコミは報道番組等で、自分たちのストーリーに都合がいいように視聴者を誘導するために、 このような数字のマジックを多用しています。例えば「なんとか駅」という 報道番組は実に酷いものです。 そして官僚と政治家は、国民や有権者から都合の悪いことを隠すために、自分が優位に なるように結論を変えるために数字のマジックを使います。 さらには企業も、アナリスト、個人投資家も多かれ少なかれこのような都合のよいマジックで都合の悪い事実を隠そうとします。 頭の良い彼らに騙されないように、不利にならないようにするためには、各自がおのおの賢くなる以外ありません。 最後のグラフは投資資産のデータです。 この間もその前もずっとデフレの時代を生き残ってきました。 私の投資法はデフレ下でもなんとか利益を稼ごうということが出発点になっています。
しかし、時代は移り、ほぼ20年ぶりにインフレの時代になってきました。 これからは変化した環境に適応しなければ生き残ることはできません。 今すぐインフレに適した投資法を模索するべき時です。また、インフレに合わせ 大増税時代もすぐそこです。消費税は10%どころか将来は25%ぐらいまでは上がるでしょう。 個人投資家はすぐに変わらなくては環境の変化にに淘汰されてしまいます。 ※ 株は自己責任で売り買いしてくださるよう お願いします。 |