道東・道央方面へ…一人でキャンプツーリング 第1弾

写真で綴るツーリングレポート

時 期:1994年 夏
日 数:6泊7日
バイク:SUZUKI GSX400S KATANA
燃 費:17〜20km/l
走行距離:約2500km

1994年8月15〜16日

北海道へのツーリングは今回で2回目。前回はフュージョンだったので、高速はパワー不足で辛かったのですが、今回はカタナということもあり、やや余裕。しかし、金曜日に会社が終わってから自宅を午後9時すぎに出発し、徹夜で東北道を走って青森まで、と言うのはやや無謀…。しかし、もうろうとしながらも無事に青森に到着。東北道だけで680km。都内も含めると、ここまで約730km。時間的には9時間位でしょうか。青森から函館までフェリーで4時間半。当然、ずっと寝て、北海道上陸後は走れる所まで走る、という行き当たりばったり的プランで、お盆でやや混んでいる道を道東方面へ向かう。

写真は昭和新山。山腹から噴煙が上がってます。この数年後に再び噴火して、洞爺湖の温泉街などはかなりのダメージがあったようです。活火山は恐いですね。この日は結局、支笏湖まで行って、湖畔のキャンプ場でキャンプ。小雨が降り、薄暗くなってきたのに、組み立てたことないテントを立てなくてはならない、ということで、最初はユースホステルに逃げ込もうかとユース前で真剣に悩みました。が、キャンプ道具を買った店で「めげてライダーハウスとかに泊まらないで下さいね」と釘を刺されたのを思い出し、頑張ってキャンプすることにしました(^_^;)

1994年8月17日

然別湖へ向かう途中の樹海。山の中の道から延々と続く緑の絨毯のような森が見えます。北海道は本当に緑が豊かですよね。

こちらは然別湖。私が北海道で一番気に入っている湖です。山深い場所にあり、静かでキレイな湖です。禁猟区なので釣りは出来ませんが、大きな鱒がウヨウヨ(^^)冬は、全面結氷して、その上に氷のBARや露天風呂が出来るので有名です。冬にも是非一度訪れたい場所です。

北海道の定番、キタキツネ。たまーに道路に出て来て人間から餌をねだるようです。場所は、大雪山国立公園の三国峠近くだと思います。道東のキタキツネは「エキノコックス」とかいう病原菌を持っているとのことなので、不用意には触らない方が身の為です。彼には悪いが、餌もないので写真だけ撮らせてもらってバイバイ(^^)/

こちらは、早くも知床半島。フユニ岬の夕焼けです。近くにオシンコシンの滝などがあります。羅臼はこの反対側。夕陽とオシンコシンの滝を見た後、羅臼側へ通じる峠を越え羅臼へ。峠の頂上付近では、夕方で誰もいなくて、霧が迫ってきていたので、静かで幻想的な雰囲気でした…でも、何となく恐い(熊出没注意の看板有り)。暗くなるとテントを立てるのも大変なので先を急ぎました。

1994年8月18日

キャンプ地は羅臼よりやや手前のキャンプ場を予定していましたが、そのキャンプ場と隣接している温泉は共に無料のため、超満員でテントを張ることが出来ず、大勢入ってぬるくなってしまった温泉に気分悪く浸かってから、羅臼まで下りました。で、羅臼のライダーハウスに行ったのですが、そこも結構人数がいたので、一人でその脇に流れる川沿いにテントを張らせてもらいました。しかし、なぜが食事もろくに残っていなかったのに、料金1000円を取られ、納得行かず(>_<)二度と行くか!と後にする。

羅臼を出て、北方領土(国後島)など見ながら、北海道定番スポットの開陽台へ。ここからは300度?地平線が見えるという、北海道ならではの景色が楽しめます。ここの駐車場や、近辺にキャンプをして滞在しているライダーもかなり居るようでした。

ここは、開陽台近辺の道です。たぶん、牧草地でしょうか、こんもりした緑の丘が見えます。こんな場所で、一日のーんびり昼寝でもしたいもんです(^^)時間がゆーーーっくり流れているような、牧歌的雰囲気の場所です。都会の忙しない世界とは隔世の感があります。こーいう所で、一度暮らしてみたいですね。(ずーっとは嫌だけど…)

ここも北海道的景色の一つ。特に有名な場所とかではありませんが、こんな風に、どこまでも続く直線道路、というのが至るところにあるのが北海道です。気が付くと「あれ、最後に曲がったのはどれくらい前だったかな?」なんて思ったりもします。こんな風に天気がいいと、気分は上々!

こちらは「霧」で有名な摩周湖です。でも、「霧」らしきものは全く見当たりません。お陰でブルーの湖面がキレイに見えます。しかし、摩周湖を見て「霧」が出ていないと晩婚になるという伝説があるそうで…(女性だけかもしれませんが)。

こちらは、お勧めスポットの一つ「神の子池」です。摩周湖の水が湧き出しているそうで、本当にキレイで、底の方に鱒が見えます。深さは2mくらいありそうですが、底までクッキリです。1日12000t湧き出しているそうです。ここの水は非常に美味しかったので、2Lのペットボトルに入れてキャンプで使いました。しかし、後日、ケミカルに詳しい同僚に聞いた話では、水が青く見えるのは銅を含有している為ではないか?と言っていたのが気になりましたが、特に害は無かったです(^_^;)

こちらは阿寒湖を見下ろす、美幌峠です。この日は天気が良かったので、景色がキレイです。

で、こちらは、美幌峠のドライブインで食べた熊笹ソフトクリーム。熊笹は食べたことないのですが、ほのかに緑色で、少し草(笹)の風味がしました。しかし、それよりもここで食べたジャガイモの丸揚げはメチャクチャ美味しかったです。本当は1つだけにしようと思ったのですが、あまりに美味しかったので3つも食べてしまいました。とにかく甘くて後にも先にもあんなに美味しいジャガイモは食べたことありません。出来ればまた食べたい逸品です。この日は、北富良野でキャンプ。

1994年8月19日

翌日、この日はまず富良野のラベンダー畑に行くものの、時期的にラベンダーはあまり無く、しかたなくアイスを食べる。しかし、あまりラベンダーの味(風味)はしなかった…。

こちらは、夕張近辺にある、あの有名な「幸せの黄色いハンカチ」のロケ地。富良野には「北の国から」のロケ地などもありますが、そっちは全然見ることもなく、とりあえず「黄色いハンカチ」だけ見て来ました。特に思い入れとかがあるわけではないんですけどね。

こちらは、北海道のメインターミナル札幌駅前。この時期はなぜか駅前にもバイクが沢山います。みんな荷物満載です。情報交換などでもしているのでしょうか…。

この店はサッポロファクトリーという古いビール工場の建物を改造したようなビアホールです。たぶん、サッポロビールが運営しているのだと思います。ビールのお試しセットなどを飲みつつ至福の時を過ごしました(^^)

1994年8月20日

まるで、ホームレスのようなキャンプ。札幌の豊平川の河原の橋の下です。朝起きると、近くでテニスをしている人が居て、少し恥ずかしかったので、早々にテントをたたんで退散。

札幌の大通り公園。雪祭りで有名ですよね。時刻はまだAM5:47。

日本3大ガッカリ観光スポットの一つ「時計台」。この日初めて行きましたが、確かにガッカリしました…あまりにショボイので(^_^;)これって、単に家に大きな時計が付いてるだけジャン。

札幌を早朝後にして、小樽に到着。石原裕次郎記念館に到着するも、まだ開館前。開館してても入ったかは?でも、石原裕次郎と言えば「太陽にほえろ」や「西武警察」など見ていたので、ちょっと興味はあったんですけど。

こちらは小樽の運河。ここも有名です。小樽といえば、寿司でも有名ですが、さすがに朝早かったのですし屋も開いてませんでした。荷物の後ろに付いている黄色い旗は、ホクレンのガソリンスタンドで配っている旗で、毎年ホクレンではスタンプラリーや旗の配布などをして、北海道をツーリングするライダー御用達となっています。

小樽から積丹半島方面へ向かう海岸線は奇岩や断崖絶壁の名所。バイクの後ろ見える岩なんて今にもポッキリいきそう。この他にもローソク岩など思わずよそ見をしてしまいます。このあと、再び内陸部へ入り、ニセコ方面へ。神仙沼へ行く。

こちらはニセコの「甘露水」。かなり大量の水が湧いてます。「甘露水」の名前の由来は。昭和天皇が飲んだ時に「この水は甘露である」と言ったとか言わないとか。確かに美味しいが、個人的には「神の子池」の方が好き。

函館に戻ってきました。ここは函館の赤レンガ。カタナの雰囲気に合ってる?なんとなく港町という共通項から横浜的雰囲気がありますね。

最後のお食事。最後は贅沢に「うにいくら丼」。ビールは北海道限定販売のサッポロクラシック。このビール美味いっす。この後、夜のフェリーに乗って、青森から徹夜で東北道。翌朝には東京着。