'03年もて耐
                 〜初の決勝7耐出場!しかし、結果は…〜

日時:2003年8月29〜31日
場所:ツインリンクもてぎ フルコース
参加:226台
マシン:’02SUZUKI GSX−R1000
第1ライダー:タッキー
第2ライダー:自分
第3ライダー:ウッチー
第4ライダー:シローター

前年もて耐は…

’02年のもて耐は、ウッチーさんが都合で出場できないとのことで、新たに助っ人を知人の紹介で頼み、前哨戦の7月の3耐から出場した。ライダーは、第1タッキー、第2自分、第3助っ人。予選はタッキーが2分6秒039、自分2分5秒753で28位。しかし、練習で自分が転倒したのに続き、決勝でタッキーがS字で転倒し、肩甲骨を骨折(>_<)もう走れなさそうなのところを、強引に直して助っ人が走るも、今度は助っ人が130Rで転倒(>_<)マシンは修復不能に…。怪我のせいでタッキーは勤め先を退職。もて耐はそんな状態では無理そうだと思ったが、タッキーはなんと退職金で新しいマシンを買い、もて耐に間に合わせた!凄すぎ(^_^;)しかし、骨折がそう簡単に治るはずもなく、無理せずレースはキャンセルしようという話しになりました。しかし、せっかくエントリーしてもったいないので、公式練習だけでも走ろうか?という話になったが、助っ人が何の断りも無く他のチームの手伝いをしていて、受付をすることが出来ず、練習も出来なくなってしまった。代わりのライダーを急遽探したものの、簡単に見つかるはずもなく、この年のもて耐は終わりました。


公開練習…

もて耐では、毎年予選前日の公式練習以外に、1〜3ヶ月くらい前に2回の参加者向けの練習走行枠を設けています。1回目はパスして2回目に参加。2回目は2日あり、その内の1日だけ走ることに。前日にタッキーとウッチーが走っていたので、今回は僕がメインで走らせてもうらう。サーキットを走るのは前回のもて耐以来。しかも天気が悪く、路面はウエット。徐々に乾きつつあるものの、レインタイヤで走る。当然タイムは出ないが、感を取り戻す為には少しでも沢山走っておきたい。最後の方にはかなり乾いてきたので、ピットに戻りタイヤをドライ用に換えてもらい最後の2〜3周だけドライタイヤで走り練習終了。タイムはもちろん出ませんでしたが、いきなり本番よりは少しでも練習しておいた方が気分的には楽なものです。










←マオーさん&ウッチーさんに見送られ練習開始!











      
      
↑公開練習 自分の走り                 ↑公開練習 ウッチーさんの走り


公式練習…

 今回は4名のライダーでの参加のため、1人の練習時間が短めになってしまうが、とりあえず、いつものようにあまり練習していないが予選でタイムアタックをしなくてはいけない自分とタッキー中心に走り、ウッチーさんと今回初めてのもて耐参加となったシローターには少し少なめに走ってもらうことになった。マシンは昨年新調した同じ型のバイクで同じ改造をしてあるが、エンジンのフィーリングなどが多少違った。前の方がややスムーズだった気もする。前回の公開練習では、まともにドライでは走れなかったので、足廻りがまたもやセッティングが出ていない(-_-;)またサスセットで悩むのかと思うと、予選通過が心配になってくる…。足のセットアップについてはタッキーよりもウッチーの方が明らかに優れているので、ウッチーの意見を中心に、タッキーの好みよりも柔らかめで、良く動かす方向でセットアップすることにする。
そのため、という訳ではないだろうがタッキーがあまりにタイムが出ない(+_+)タッキーの自己ベストタイムは2分1秒7という驚異的なものだが、今回は良くて2分12秒程度しか出ていない。本人は一生懸命走っているというが…どーしたんだタッキー!仕事が忙しくてなかなか乗れず、勘を取り戻せないらしいのだが、それにしてもね〜、またまた予選に向けて不安材料が…

予選…

 ABCDの4組に別れて、我々は最後のD組。他の組のタイムを見れば、どの位のタイムを出せば予選を通るかが分かるので、そういう面ではやや有利。しかし、前日の練習の様子からいって、タッキーが予選通過タイムを出せる見込みは非常に少ない。今回決勝では、タッキーの知り合いのバナナボーイズRTの面々が大勢(20人位?)手伝いに来てくれることになっているので、予選落ち(土曜日の3時間耐久)では話しにならない。しかし、タッキーのタイムは第1ライダーD組の20番手2分8秒375。これでは予選通過は無理。
 
   
↑タッキーの予選の走り        ↑順位には関係ないがウッチー& ↑シローターにも予選がある 

ということで、またまたプレシャーのかかる状況でのタイムアタック(^_^;)予選ではいかに遅いマシンに邪魔されずにクリアに1周を回れるか、でタイムが出るかどうかが決まると言っても過言ではないので、今回はなるべく早めにコースインして、前が空いている内にタイムを出してしまう作戦を考えた。で、コースイン前にメカのマオーさんにお願いして前の方の場所をキープしてもらいコースイン!最初の1周はタイヤを暖め、2周目の途中から本気モードに入る。そして勝負の3周目、2分5秒823を記録。案の定その後は混んでしまいタイムが出せなかったが、この組で11番手となるタイムで、総合58位。この年から主催者推薦枠が減り、60位までは計時予選で通過できるようになったので、何とか予選通過。そういえば、一昨年も58位だったよなぁ〜、でもその時は予選落ちだったのに…。ギリで通過しホッとしたものの、あまり釈然とはしなかった。
★もてぎHP…予選結果


 ↑予選後、もてぎエンジェルを呼んで記念撮影。ライダー4名+メカ2名(マオーさん+タクちゃん)+シローター彼女


決勝…

 初めての7耐決勝。メカでは経験あるものの、走るのは初めて。しかも、今回もスタートライダーなので、ちょっと緊張。この日は約束通り、バナナボーイズの方々が手伝いに来てくれて、メカニックも大勢、ヘルパーも大勢で心強い!今回の作戦は、とりあえずオーソドックスに40分くらいで燃料補給のためのピットイン(燃料はサーキット内の給油所で行い、時間は最低10分以上をかけないといけない変なルールになっている)して、ライダー交代。第1は僕。第2はウッチー、第3タッキー、第4シローターの順で走り、タイヤは中間くらいで交換する。
 朝のうち雨が降って、上がってはいたものの路面はまだ部分的にしか乾いていない。タイヤどうしようか?迷っているうちに時間が来て、サイティングラップに出るが、路面はかなりウエット。タイヤはドライ用。困った。しかし、どうすることも出来ず、ゆっくり1周して58番グリッドへ。路面状況を皆に伝え、周りのマシンのタイヤを見ると、ほとんどがドライ用を選んでいた。仕方ない。しばらくはゆっくり転ばないように走るしかなさそうだ。しかし、さすがにここまで後方だとピットウォールもなく、後ろの台数も少ない(^_^;)ポールからスタートした’01年とはエライ違いだが、あの時は3耐。今回は堂々?7耐なのだ。バナナボーイズの女の子(彼女は本物のキャンギャルらしい)が傘を差してくれたりして、気合充分?!しかし、後方スタートだし路面のこともあり、スタート直後の混乱が収まるまでは慎重に走ろうと自分に言い聞かせる。


↑いよいよスタート!路面が濡れてるのわかりますか? ↑この写真は予選の時。


とにかく慎重に走っていると、路面は周回ごとに急速に乾いていった!そこで、徐々にペースを上げ始めると、順位もそれにつれて上がって行く。この時、乾いてゆく早さを考え、あらかじめどの位乾いているかを予想して、それに合うように走るようにした。ちょっとギャンブルだが、路面状況を確認してから次の周にそれに合わせて、というようにしていると、次の周には更に乾いていて余裕過ぎてしまうのだ。そうし始めると、更に順位が上がるようになる。タイムも徐々に上がり、ついには自己ベストの2分4秒495を記録した!これくらいのペースで走っていると、最もスピードの出る直線(ダウンヒルストレートという後半部分がえらく下っている直線)では280キロオーバー!メーターで確認出来た限りでは、MAX286km/h!はやっ!こえ〜っ!でも、タッキーは調子いい時は290オーバーだそうで…(^_^;) そうこうしている内にライダー交代。給油所へ入り、給油してからウッチーへバトンタッチ。

        ↑決勝中の走り。          ↑CBR954RRとバトル中        ↑ライダー交代の風景。

ピットイン前で28位くらいまで上がったようだった。そしてウッチーも素晴らしい快走を見せ、順位がどんどん上がり、何とピットイン前には8位まで上がった!素晴らしいのヒトコト!ピット内では大いに盛り上がり、賞金がチラついてくる(^_^;) その後、タッキーに替わるがタッキーは相変わらずタイムが出ない(-_-;)、タッキーの次はシローター。彼は初めてのもて耐参戦でいきなり7耐出場と、かなりラッキーなヤツだ(^^)タイム的にはそこそこだが、不安のない走りをしている。そして再び自分の番が来た。以前は2回目で相当バテたので今回は大丈夫だろうか?やや不安もあったが、走り始めると問題ないことがわかった。中盤以降雨がパラパラ降り出したが、特にペースダウンすることもなく順調に走って来たが、ピットインの指示が出る数周前から、たまにフロントがアウトに逃げるような症状が出て来た。その症状は4コーナーでよく出るが、他ではあまり気にならない。そうこうしているうちにピットインのサインを確認。最後の周に、もう1台抜いておくか、と思ったのがいけなかった!(>_<)4コーナーは無理出来ないので、5コーナーで抜こうと思い、インを突こうとしたら、向こうも他のバイクを抜こうと少しイン側のラインを通ってきた!つまりこっちは更にイン側になってしまうので、かなりきついコーナリングを要求される。こういう時はなるべく直立状態を長くしてブレーキングをしっかり行って、いつもよりゆっくり目にコーナーに入る必要がある。定石通りにそうした、つもりだったが、マシンをバンクさせていく速度と同じ速度で、そのまま90度バイクが寝てしまった!(>_<)つまり、転倒してしまったのである…。「夢であってくれ!」と思うが、無情にも現実。マシンはそのままグラベルへ滑って行き、カウルがひしゃげて、レバー類も折れているようだ。最悪…。せっかくここまで順調に順位を上げて来たのに…。なんとか、マシンを起こそうと思うが、足場が悪いので出来ない。オフィシャルが来て、マシンをコース外へ運んでくれた。そして、しばらくしてから、回収車でピットまで運ばれ急いでメカが修復にかかる。ピットロードでの修復中、雨が降ってきて、ついでにタイヤをレインに換える。そして、何とか直してウッチーが走り出す。転んでから再度走り出すまでかなりの時間を使ってしまった。もう上位は望めないが、リタイヤした訳ではないので、とにかく最後まで走ることに。





←転倒でカウルが使えなくなりスペアに換えた為、上だけ白い…。








その後、大幅な順位のUPは出来ないが、他チームでトラブルが出るとその分上がる感じになる。途中、シローターが走っている時は完全なウエットになり、慣れない彼は他のマシンに着いていく作戦を取るが、着いた相手が遅すぎてペースが上がらない。仕方なく、早めにタッキーに交代し、この手のバイクで一番経験のある所を見込んで最後まで走ってもらうことに。しかし、今度は徐々に路面が乾き始め、ただでさえ減り易いレインタイヤがかなり消耗して来ていたため、タッキーも苦しい走りを強いられた。しかし、やはり年の功?最後までキッチリ走って何とかゴール!順位は45位と今一つながら、初の7耐を完走で締めくくることが出来た。これも協力してくれたマオーさん、タクちゃん、アールさん、バナナボーイズの面々などのお陰です。自分としては予選通過タイムを出したのはいいが、肝心な所で転倒して皆さんに迷惑をかけてしまい、全く申し訳ない結果となってしまったのでした。特にマシンの持ち主であるタッキーには、毎度頭が上がりませんm(__)m
★もてぎHP…決勝結果  ★もてぎHP…’03もて耐

    ↑ゴール後スタッフ全員でビール掛け&記念撮影               ↑Nさんですね、ケツ出してるのは!(^_^;)